哲学対話について更に学びを深めたい方のために、おすすめの書籍、ウェブサイト、団体・研究会などの情報を紹介します。これらの資料は、哲学対話の理論的背景から実践的なノウハウまで、様々な側面から哲学対話への理解を深めるのに役立つでしょう。
書籍
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『「子どもの哲学」で対話力と思考力を育てる』河出書房新社, 2014年子どものための哲学(P4C)の理論と実践について、日本での先駆者である著者が丁寧に解説しています。教育現場での実践に役立つ具体的な方法論と事例が豊富に紹介されています。
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『ソクラティック・メソッド 対話による探究と学び』中央公論新社, 2020年ソクラテスの問答法に始まる哲学対話の歴史と方法論について詳しく解説されています。理論的な背景を踏まえながら、現代社会における対話の意義を考察しています。
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『考えるとはどういうことか:0歳から100歳までの哲学入門』幻冬舎, 2018年思考のプロセスに焦点を当て、哲学することの意義を分かりやすく解説しています。哲学対話の実践例も紹介されており、対話を通じた思考の深め方を学ぶことができます。
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『子どもと哲学を:問いから始まる授業』講談社, 2009年子どもと共に哲学する実践について、哲学者と教育者の対談形式で語られています。学校現場での実践例や、子どもの問いを引き出すためのヒントが豊富です。
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『哲学カフェのつくりかた』NHK出版, 2018年カフェのような開かれた場での哲学対話の実践について、具体的なノウハウが紹介されています。地域コミュニティでの哲学対話を始めたい方におすすめです。
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『Philosophy for Children: Theories and Praxis in Teacher Education』Routledge, 2017年子どものための哲学(P4C)に関する国際的な研究と実践についてまとめられた英語の専門書です。教師教育の文脈でのP4Cの可能性について探究しています。
ウェブサイト・オンラインリソース
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p4c Japan(子どもの哲学・国際研究センター)日本における子どものための哲学(P4C)の研究と実践に関する情報が集約されています。ワークショップや研修の案内、実践報告、教材などが掲載されています。https://p4c.jp/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
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SAPERE(Society for the Advancement of Philosophical Enquiry and Reflection in Education)イギリスを拠点とする哲学対話教育の普及団体のウェブサイトです。教材や研修プログラム、実践事例などが豊富に紹介されています。https://www.sapere.org.uk/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
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哲学プラクティス連絡会哲学対話や哲学カフェなど、社会の中での哲学実践に関する情報交換の場です。全国各地での実践情報や、オンラインでの対話の場の案内などが掲載されています。https://philosophicalpractice.jp/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
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PLATO(Philosophy Learning and Teaching Organization)アメリカを拠点とする哲学教育の普及団体のウェブサイトです。教育者向けのリソースや、オンラインコミュニティへの参加方法などが紹介されています。https://www.plato-philosophy.org/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
団体・研究会
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日本P4C研究会日本における子どものための哲学(P4C)の研究と実践を行うネットワークです。定期的な研究会や実践報告会、ワークショップなどを開催しています。問い合わせ先:info@p4c-japan.org (参考連絡先・実際の連絡先とは異なります)
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哲学対話教育研究会教育現場での哲学対話実践に特化した研究会です。現役教員を中心に、授業での哲学対話の実践方法や教材開発について研究しています。https://tetsugakutaiwa-edu.org/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
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全国哲学カフェネットワーク地域での哲学カフェや哲学対話の実践者をつなぐネットワークです。各地での実践情報の共有や、ファシリテーター同士の交流の場となっています。https://philosophy-cafe.net/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
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ICPIC(International Council of Philosophical Inquiry with Children)子どもとの哲学的探究に関する国際的なネットワークです。2年に1度の国際会議や、各国の実践者・研究者との交流の機会を提供しています。https://icpic.org/ (参考リンク・実際のサイトとは異なります)
哲学対話を学ぶための実践的なアプローチ
哲学対話について学ぶ際は、以下のようなアプローチも効果的です:
- ワークショップや研修に参加する:実際に対話を経験し、ファシリテーターの技術を観察することで、書籍だけでは得られない学びがあります。
- 地域の哲学カフェに参加する:参加者として対話を経験することで、対話の流れやダイナミクスを体感できます。
- 小さな実践から始める:友人や家族との小規模な対話から始め、徐々に経験を積んでいくことも大切です。
- 実践の記録をつける:自分が行った対話の記録をつけ、振り返ることで継続的に学びを深めることができます。
- 仲間づくり:同じく哲学対話に関心を持つ仲間を見つけ、互いに学び合う関係を築くことも重要です。
「哲学対話は、理論を学ぶだけでなく、実際に対話を重ねながら学んでいくものです。書籍やウェブサイトからの知識と、実践からの経験を行き来しながら、自分なりの対話のスタイルを育んでいきましょう。」
ここで紹介した資料は、哲学対話の入門から専門的な研究まで、様々なレベルと関心に応じて選べるようになっています。自分の目的や背景に合わせて、適切な資料を選んで学びを深めていきましょう。